図1 Sony Tabletの詳細を発表
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図2 4機種を発売
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図3 左がPシリーズ,右がSシリーズ
図3 左がPシリーズ,右がSシリーズ
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図4 持ちやすくした
図4 持ちやすくした
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図5 操作性を高めた
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図6 プリインストールされているピンボール・ゲーム
図6 プリインストールされているピンボール・ゲーム
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図7 テレビなどと連携
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図8 ネット上にアップした写真をフォトフレーム機能で閲覧できる「Life-X」
図8 ネット上にアップした写真をフォトフレーム機能で閲覧できる「Life-X」
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図9 目当ての場所に案内する「PetaMap」
図9 目当ての場所に案内する「PetaMap」
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図10 Pシリーズは3080mAhを2次電池を搭載
図10 Pシリーズは3080mAhを2次電池を搭載
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 ソニーは2011年9月1日,報道機関向けに説明会を開催し,タブレット端末「Sony Tablet」の日本における販売戦略などを発表した(図1)(Tech-On!関連記事1)。発売するのは2シリーズ4機種(図2)。9.4型の液晶パネル(1280×800画素)を搭載した板状の「Sシリーズ」と、5.5型の液晶パネルを2枚搭載する折り畳み型の「Pシリーズ」である(図3)。

 Sシリーズは3機種ある。それぞれ通信機能と搭載フラッシュ・メモリの容量が異なる。3G回線を搭載せずに無線LAN(WiFi)だけを備える,いわゆるWiFiモデルは2機種ある。フラッシュ・メモリの容量が16Gバイトの「SGPT111JP/S」と,32Gバイトの「SGPT112JP/S」である。WiFiと3G回線を搭載した,いわゆる3Gモデルは1機種。16Gバイトのフラッシュ・メモリを内蔵した「SGPT113JP/S」である。

 一方,PシリーズはWiFiと3G回線を搭載した3Gモデル「SGPT211JP/S」の1機種のみ。フラッシュ・メモリの容量は4Gバイトである。Pシリーズには現時点でWiFiモデルが存在しない。その理由を,「Pシリーズは室内外問わず,常に携帯して利用してもらうことを想定しているため,3G回線への対応は必須と考えたため」(説明員)とする。

 SシリーズのWiFiモデルは2011年9月17日から発売予定で,市場価格は,16Gバイト品で約4万5000円,32Gバイト品で約5万3000円を想定する。

 3Gモデルは,SシリーズとPシリーズいずれもNTTドコモの回線を利用する。2011年10月~11月に発売を開始する。

四種の特徴を強調


 ソニーは,タブレット端末の特徴を4種に分類し,発表会で強調した。持ちやすさや運びやすさといった携帯性を追求したデザイン,快適な操作性,ネットワーク・サービス,AV機器との連携である。

 携帯性を高めるため,Sシリーズでは重心を片側に寄せた「偏重心デザイン」を採用した。これにより,持ちやすさや手にしたときの軽量感を高めたという(図4)。一方,Pシリーズでは,折り畳むことでなるべくコンパクトし,携帯しやすいデザインを採用した。

 操作性に関しては,「サクサク・エクスペリエンス」と名づけ,操作の快適性を強調した(図5)。例えばタッチ・パネルの応答性を高めたという。

 ネットワーク・サービスは,以下の4つに対応する。動画配信サービス「Video Unlimited」,ゲーム配信サービス,電子書籍配信サービス「Reader Store」,写真・動画共有サービス「Personal Space」である。ゲームに関しては,ソニー・コンピュータエンタテインメントが開始した認証プログラム「PlayStation Certified」に準拠しており,初代プレイステーションのタイトルを楽しめる。発売時には,ゴルフ・ゲーム「みんなのGOLF2」とピンボール・ゲーム「Pinball Heroes」の2種類をプリインストールする(図6)。「PlayStation Store」を通じてタブレット端末向けのゲーム・コンテンツを購入できるという。なお,PlayStation Store やReader Storeに対しては,2011年10月以降に対応予定である。

 ほかのAV機器とも連携する(図7)。例えば無線LAN機能を使い,DLNAを通じてタブレット端末内に保存している写真や動画などをテレビに映し出すことができる。有線通信による映像出力には対応していない。また,無線通信機能を備えたスピーカーに,タブレット内の音楽を出力できる。Sシリーズは赤外線通信機能を備えており,テレビなどのリモコンとして利用可能である。

このほか,Androidマーケットなどからアプリケーション(以下,アプリ)をダウンロードできる。そして,Sony Tabletに適したアプリやコンテンツ,ネットワーク・サービスを紹介する「Select App」も準備する。Sシリーズ専用のアプリとして,ネット上にアップした写真をフォトフレーム機能で閲覧できる「Life-X」を,Pシリーズ専用アプリとして目当ての場所に案内する「PetaMap」を準備する(図8,図9)。

 今回発売する4機種は,いずれも加速度/ジャイロ/地磁気センサを搭載する。搭載するタッチ・パネルは静電容量方式で,マルチ・タッチに対応。Sシリーズは10点同時,Pシリーズは5点同時の入力を検知できるという。搭載する2次電池の容量は,Pシリーズは3080mAhで,Sシリーズは5000mAhほどとする(図10)。SシリーズはSDメモリーカード,PシリーズはmicroSD仕様のメモリ・カードのスロットを搭載。ソニー製品ながら,メモリースティックのスロットを搭載していない。