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 タニタは、心疾患の予防に向けて脈の乱れを検知・表示する機能を備えた一般家庭向けデジタル血圧計3機種を2011年9月1日に発売する。価格はいずれもオープン。同社はこれまで、デザイン性を高めたり、通信機能を搭載したりするなどして血圧計のバリエーションを増やしてきたが、今回は心疾患の予防機能を搭載することで、同市場の活性化を図る考えだ。

 新製品は、心疾患の予防にとって重要な要素である、脈の乱れを検知できる機能を備える。脈拍のリズム(時間)差と頻度を測定し、正常時のパターンと頻脈(心拍数が増加している状態)・除脈(脈拍数の異常)・心房細動(心室の収縮が不規則な間隔で起こる状態)・期外収縮時(異常な刺激によって心臓が本来の周期を外れて早く収縮すること)のパターンとを照らし合わせることで、脈の乱れをチェックする。

 上腕式の「BP-221」と「BP-220」は、測定したデータをWHO(世界保健機関)の血圧分類に基づき、障害を起こさない理想的な血圧(至適血圧)から重症高血圧まで6段階で表示する。さらにBP-221には、2人分の測定結果をそれぞれ99回分記録できる他、連続して測定できる機能を搭載した。一般的に、1回目の測定は血圧が高い値になることが多いとされ、正確性を期すためには複数回測定したデータの平均値を記録するのが良いとされる。同機種では1度設定すれば、1回のボタン操作で3回測定した平均値を表示することができる。