JEDECがDDR4の主要スペックを発表,当初の電圧と最大転送速度は,それぞれ+1.2Vと3.2Gビット/秒
JEDEC Solid State Technology Associationは,DDR4(Double Data Rate 4)の主要スペックを発表した(ニュース・リリース)。当初の電圧と最大転送速度は,それぞれ+1.2Vと3.2Gビット/秒に設定する。
JEDECはDDR4仕様の正式発表を2012年中ごろに予定しているが,すでに複数のDRAMメーカーが同仕様を先取りしたというDRAMチップを試作するなど,話題が先行しすぎている感がある。今回の発表によって,JEDECとしては,業界に混乱なくDDR4を正式デビューさせることを狙っているようだ。
DDR4の用途としてJEDECは,サーバーやノートPC,デスクトップPCという王道に加えて,民生機器も挙げている。こうした機器においてDDR4の採用がスムーズに進むことを考慮し,速度や電圧,アーキテクチャを策定しているとJEDECは主張する。
例えば,DDR4のVDDQは,当初,+1.2Vとし,将来の低電圧化を仕様に盛り込む。+1.2VはDDR3の+1.5V,DDR3Lの+1.35Vよりも低い。ピン当たりのデータ転送速度は,当初,1.6G〜3.2Gビット/秒に設定した。DDR4では4Gビット/秒を超える速度の噂もあるが,当初の最大速度の目標値は3.2Gビット/秒と無難な線になった模様だ。
今回の発表では性能に関するDDR4仕様として,JEDECは,DQバス上の擬似オープン・ドレイン・インタフェース,2667MHz以上の速度に向けたギアーダウン・モード,バンク・グループ,VrefDQの内部での生成,改善したトレーニング・モードを挙げた。そして,複数のバンクをグループ化できるバンク・グループに関しては,次のような説明も加えている。
すなわち,バンク・グループに対して8ビットのプリフェッチがかけられる(グループ化できるバンクは2個または4個)。これで,DDR4メモリにおいては,他のバンク・グループの動作状態に関係なく,バンク・グループごとに読み出し,書き込み,リフレッシュの動作を起こせる。こうして,メモリ・サブシステム全体の効率やバンド幅が改善できるとする。
このほかの仕様に関しては,箇条書きで紹介がある(右図参照)。例えば,データがインバートしているかどうかを表すDBI(Data Bit Invert)ビットを立てられるため,補数計算などが高速・低消費電力に実行できる。また,データバスにCRC(cyclic redundancy check)が掛けられたり,コマンド・バスとアドレス・バスをセットにしてパリティ(CA parity)を設定することが可能である。小さな消費電力でエラー耐性を向上させられるとする。さらにDLLの停止モードがあり,消費電力削減に寄与するという。












