Evernote社 CEOのPhil Libin氏
Evernote社 CEOのPhil Libin氏
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Skitch社買収のセレモニー。左から順番に、Skitch社 COOのKeith Lang氏、Evernote社のLibin氏、Skitch社 CEOのChris Pearson氏
Skitch社買収のセレモニー。左から順番に、Skitch社 COOのKeith Lang氏、Evernote社のLibin氏、Skitch社 CEOのChris Pearson氏
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 「私の希望は、ユーザーの信用を得るため、100年の寿命を持つ企業を作ることだ。日本でのビジネス経験から、この発想は非常識ではないことが分かった」。ユーザーのメモや写真などのコンテンツを保存するWebサービスを手掛けるベンチャー企業の米Evernote社でCEOを務めるPhil Libin氏は、同社初の開発者向けイベント「Evernote Trunk Conference」の基調講演でこう語った(Tech-On!の関連記事)。

 同イベントは、2011年8月18日に米国サンフランシスコで開催された。Libin氏はこのイベントで、Evernote社の寿命を延ばすための施策の第1弾として、ある企業の買収も公表した。買収相手は、画像の上にイラストを重ね描きするアプリケーション・ソフトウエア(以下、アプリ)の開発企業である米Skitch社だ(Skitch社のブログ記事)。

 Evernote社がSkitch社を買収したことにより、ユーザーは写真などにイラストを描き加えたSkitchのファイルを、EvernoteのWebサービスに保存できるようになる。Skitchのアプリは無料で提供する。既に提供しているMac OS X版やAndroid版のアプリに加え、「iOSに対応したバージョンも間もなく公開する」(Libin氏)。指でイラストを描きやすいタブレット端末に特に期待しているという。Skitch社 CEOのChris Pearson氏は「Evernoteのリソースを使ってSkitchを大規模に提供するようになることで、今後の可能性が広がるとワクワクしている」と述べた。