我々、台湾Isaiah Researchは、米Apple社の「iPad 2」を含む主要なタブレット端末におけるタッチ・パネル・モジュールと液晶パネルのサプライヤーを調査した(図1)。タブレット・ブランド・メーカーによっては複数機種を販売あるいは販売予定としてしているが、サプライヤーの変更はほぼない。
iPad 2に関して、これまで2011年第3四半期の出荷台数は1180万台と予測していたが、1300万~1400万台に達しそうだ。一方、米Amazon.com, Inc.のタブレット端末については、量産当初の月産台数を130万台から70万~80万台に下方修正している。
表1 2011年後半における主要タブレットの供給業者と出荷予測
ブランド | 機種名 | 画面寸法 | 液晶パネルのサプライヤー | タッチ・パネル・モジュールのサプライヤー | 出荷予測 |
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Apple | iPad | 9.7 | LG Display, Samsung, CMI | TPK, Wintek, CMI | 2011年第3四半期は1300万~1400万台 |
HP | Touchpad | 9.7 | LG Display, Samsung | TPK, Cando | 2011年7月は45万台、同年8月は10万台 |
HP | Touchpad 2 | 9.7 | LG Display, 未定 | TPK, 未定 | 2012年第1四半期発売予定 |
Dell | Streak 10 Pro | 10.1 | AUO | Sintek | スポットオーダーは20万台から10万台に減少 |
Asus | Transformer 1 | 10.1 | Hannstar | Sintek, Wintek | 30万~40万台/月、2011年11月で生産終了 |
Asus | Transformer 2 | 10.1 | Hannstar | Sintek, Wintek | 2011年第4四半期から量産出荷 |
Amazon | Tablet | 7 | LG Display, Hydis | Wintek, J-Touch | 70万~80万台/月 |
Acer | Iconia Tab A500 | 10.1 | AUO | AUO, TPK | 30万台/2011年第3四半期 |
iPad 2に向けたタッチ・パネル・モジュールのサプライヤーとして台湾Chimei Innolux(CMI)社が加わったことが、一部で報道されている。ただし、その出荷量は同モジュールの両巨頭である台湾TPK社と台湾Wintek社には遠く及ばない。先行2社がそれぞれ2011年第3四半期に700万~800万個を生産するのに対し、CMI社は50万個ほどである。
【追加情報】米Hewlett-Packard Co.は本稿執筆後の2011年8月18日、タブレットの開発中止を発表した。