ドイツの太陽光発電の業界団体BSW-Solarは、屋根に設置するタイプの太陽光発電システムの2011年第2四半期における小売価格(工事費込み)が2006年時点の半額以下になったと発表した。
BSW-Solarによれば、ドイツでのビルや工場の屋根向けなどの太陽光発電システムは、2006年時点では、1kW当たり5000ユーロだったが、2011年第2四半期には同2422ユーロ(1ユーロ112円換算で、約27万円)になった(図1)。2008年まではまだ同4000ユーロ台だったが、2009年以降「4年で半額」の勢いで価格下落が進んだ。
2012年にも家庭向けグリッド・パリティが実現
BSW-Solarは、ドイツでは2012年には太陽光発電の発電コストが家庭向けの電気料金に並び、そして2013年にはより安くなると予測する(図2)。さらに2017年には、固定価格買取制度などがなくても、太陽光発電システムの発電コストが既存の発電システムに対して競争力を持つようになる、とみる。