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【DAC 2011続報:標準化編その2】設計言語と方法論・モデル化の一体的な議論が重要に

2011/07/28 16:35
小島 智=NECシステムテクノロジー
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 48th Design Automation Conference(DAC 2011:2011年6月5日〜9日に米カリフォルニア州San Diegoのコンベンション・センターで開催)やその周辺行事で聞いた,EDAの標準化の動向を紹介するレポートの第2弾である(第1弾のTech-On!記事1はこちら)。今回は,EDA標準化団体「Accellera」のセミナーやIEEEにおけるEDA標準化について報告する。

 従来,EDA標準化のプレスリリースは,EDAベンダーの新製品発表と同様に(Tech-On!関連記事2),例年6月開催のDACに合わせて出されることが多かった。ところが最近は,この慣例には従わない動きが増えてきた。特にSoCのフロント・エンド設計(上流設計)の標準に関しては,標準化団体のAccelleraとOSCIが年内統合に向けて動き出したことにより(Tech-On!関連記事3),例年3月にAccelleraが主催する「DVCon」で発表されるケースが主流になるだろう。実際,機能検証手法の標準規格「Universal Verification Methodology(UVM) 1.0」はDVCon2011に合わせて発表され,多くの関連イベントがDVCon2011で開催された。今回のDACでは小規模メンテナンス版である「UVM1.1」がリリースされたが,あまり話題に上らなかった。

早朝のイベントに200人

 今回のDACの期間中に,UVMに関するイベントは複数が催された。6月7日の朝にはAccelleraが主催したUVMイベント,6月5日午前中にはUVMの有料ワークショップ,6月8日の昼には,英Doulos Ltd.主催のUVMチュートリアルが開催された。いずれも盛況だった。UVMが検証手法の潮流に乗っており,検証に関心のある設計者が多く参加したと考えられる。

 そのうちの一つで,Accelleraが6月7日の朝にDAC会場と同じコンベンション・センターで開催したUVMセミナーには,DACのゼネラル・セッション前の午前7時という早い時刻の開始だったにもかかわらず,200人ほどが参加した。米The Boeing Co.のLarry Ching氏と米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)のWarren Stapleton氏が登壇し,自社でUVMを採用した経緯やUVMへの要望をそれぞれ述べた。

 Ching氏によれば,Boeingは,2006年までにVerilog-HDLとVHDLの二つの設計言語をベースにした社内共通の検証環境を整備した。2008年に検証言語としてSystemVerilogを導入し,検証手法のOVM(Open Verification Methodology)を採用した。2011年2月にUVM1.0がリリースされた後,OVMからUVMへの移行を図っているという。この作業の経験から,混乱を招くPhasingのコンセプトを整理すること,SequenceとScoreboardの例題による使用方法を多く記載すること,などの要望を同氏は述べた。

 AMDは早くからUVMを導入したことが知られている。2008年から社内共通の検証環境をOVMベースで構築してきた。2010年にはOVMからUVMへの移行に着手し,現在は,検証環境のコア部分はUVMに切り替わっているという。ただし,検証環境に必要な要素は,UVMが対象とするランダム・テスト(検証用パターン)自動発生によるカバレッジ・ドリブン検証だけではない。現在UVMがサポートしていないアサーション制御などに今後どう対応し,統合的な検証環境にしていくかという問題提起がStapleton氏からあった。

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