図1 写真右上のディスプレイに映るのがユーザー。中央がゲーム画面。ユーザーは銃を構えるしぐさをしながら照準を合わせている。指を動かすと銃から弾が発射される。
図1 写真右上のディスプレイに映るのがユーザー。中央がゲーム画面。ユーザーは銃を構えるしぐさをしながら照準を合わせている。指を動かすと銃から弾が発射される。
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図2 指先を使い,画像上に線を描くデモ
図2 指先を使い,画像上に線を描くデモ
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図3 ユーザーそっくりのアバターを自動生成する機能を紹介する様子。この女性のアバターを自動的に生成。
図3 ユーザーそっくりのアバターを自動生成する機能を紹介する様子。この女性のアバターを自動的に生成。
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図4 自動的に生成された女性のアバター
図4 自動的に生成された女性のアバター
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図5 物体の画像認識のデモ。女性が持つ青いぬいぐるみらしき物体を撮影し,そのぬいぐるみに似たキャラクターを自動的に作り出す
図5 物体の画像認識のデモ。女性が持つ青いぬいぐるみらしき物体を撮影し,そのぬいぐるみに似たキャラクターを自動的に作り出す
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図6 青いぬいぐるみらしき物体をもとに作ったキャラクター
図6 青いぬいぐるみらしき物体をもとに作ったキャラクター
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図7 「Kinect Fun Labs」を説明する様子
図7 「Kinect Fun Labs」を説明する様子
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図8 BingとKinectの音声認識機能を利用した音声検索サービス
図8 BingとKinectの音声認識機能を利用した音声検索サービス
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 米Microsoft社は2011年6月6日午前(現地時間),E3に先立ってプレス・カンファレンスを開催した。この中で同社は,コントローラ不要のジェスチャー入力コントローラ「Kinect for Xbox 360」を利用したゲームや対応サービスの拡充に今後注力していくことを宣言した。そのため講演内容は,Kinectを主軸に据えたものだった。主なトピックは,Kinectの検出機能の拡張,音声認識技術を利用したゲームや新サービスの発表である。

 Kinectの検出機能に関しては,新たに3つの機能を紹介した。第一に指の動きまで検知できるようになった。これまで手の動きは検知できたが,指の動きまでは検知できなかった。指の動きを検知できるようになることで,例えば,銃のトリガーを指で引く動作を検知できる(図1)。指先を使い,画像上に線を描くデモも見せた(図2)。指の動きを検知できるようになれば,握る動作もKinectで認識可能になりそうだ。

 第二の新機能は,Kinectが搭載するカメラでユーザーを捉え,ユーザーそっくりのアバターを自動的に生成する機能である。ユーザーの目や鼻,口と言った身体的な特徴に加え,着ている服まで画像認識し,生成したアバターに似せた服を自動的に着せる(図3,4)。このユーザー自身のアバターを利用してゲームなどを楽しめるようだ。

 第三の新機能は,物体を画像認識し,その物体に似たキャラクターを自動的に生成する機能である。会場でのデモでは,ぬいぐるみらしき青いキャラクターをKinctのカメラで撮影し,そのぬいぐるみに似たキャラクターを画面内にすぐさま生成してみせた(図5,6)。キャラクターの正面と,後ろ側を撮影し,キャラクターを作り出していた。こうした新機能は,「Kinect Fun Labs」を通じて提供される(図7)。 

ゲームやサービスで音声認識を多用

 このほか,音声認識技術を利用した新作ゲームや新サービスの発表も行った。例えば,ゴルフ・ゲームでは,ユーザーが音声によってクラブを切り替えるさまを見せた。また,ゲーム内のキャラクターと会話できるゲームも披露した。

 新しいサービスとしては,Microsoft社が手掛ける検索サービス「Bing」とKinectの音声認識機能を利用した音声検索サービスを発表した(図8)。例えば同サービスを利用することで,ネット配信サービス「Xbox Live」内のコンテンツを検索するデモを披露した。

なお,Xbox Liveで視聴できる動画サービスとして,動画共有サイト「You Tube」内のコンテンツを視聴できるようになる。Kinectの音声認識機能を使い,YouTube の映像を声だけを使って操作できるという。