図1 Thunderboltインタフェースで接続するストレージ装置「Pegasus」(写真左側。HDDを6基備える「Pegasus R6」)
図1 Thunderboltインタフェースで接続するストレージ装置「Pegasus」(写真左側。HDDを6基備える「Pegasus R6」)
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図2 Thunderboltインタフェースを2ポート備える
図2 Thunderboltインタフェースを2ポート備える
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図3 Fibre Channelで接続する「VTrak」、USB 2.0などで接続する「SmartStor」という既存のストレージ装置のラインナップに、Thunderbolt接続のPegasusを加えた
図3 Fibre Channelで接続する「VTrak」、USB 2.0などで接続する「SmartStor」という既存のストレージ装置のラインナップに、Thunderbolt接続のPegasusを加えた
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 台湾Promise Technology社は、最大10Gビット/秒の高速インタフェース「Thunderbolt」で接続するRAIDストレージ装置「Pegasus」を開発し、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2011」に出展した。Serial ATA接続のHDDを6基備える「Pegasus R6」と、4基備える「同 R4」の2機種を用意する。

 プロ向けの映像編集などの用途に向けてFibre Channel接続のストレージ装置を提供してきたPromise Technology社は、「(米Apple社の)『MacBook Pro』や『iMac』が対応したThunderboltを採用することで、高速で手軽なストレージ装置を提供しようと考えた」(Promise Technology社 Deputy Manager, Corporate Marketing Department, Sales & Marketing DivisionのSteven Lien氏)という。Pegasusは、Thunderboltインタフェースを2ポート備える。Pegasusを最大6台までデイジーチェイン接続できるほか、Thunderboltで接続したディスプレイにDisplayPortの映像信号をパススルーすることも可能である。ThunderboltのコントローラLSIは米Intel社から入手した。

 Promise Technology社によれば、RAID 6構成のPegasus R6とApple社のiMac(3.4GHz動作の「Core i7」プロセサを搭載する27型ディスプレイ品)をThunderboltで接続したときに、読み出しおよび書き込みの速度が800Mバイト/秒程度になるという。「Serial ATAで接続する1基のiMac内蔵HDDよりも、Thunderboltで接続したPegasusの方が読み/書きのスループットが高い」。COMPUTEXの展示ブースでは、iMacで7本の1080p映像を同時に再生したときに、内蔵HDDから読み出す場合はデータ伝送が間に合わず数秒ごとに静止画が切り替わるような状態になってしまうのに対し、Thunderbolt接続のPegasusから読み出す場合はコマ落ちが発生せずにきちんと再生できる様子を見せていた。

 このほかPromise Technology社は、ThunderboltとFiber Channelを変換するアダプタ「SANLink」も開発した。MacBook ProやiMacなどからThunderboltインタフェース経由で既存のFibre Channel接続ストレージを利用する用途に向ける。