ホンダは北米と中国で8月に生産を正常化する見込みであると発表した。北米では、2012年モデルの新型「シビック」を除いて、当初計画していた8月の生産台数レベルと同等にする。日本からの部品供給が滞っていたことで減産していたが、これを100%に回復させる。
 
 シビックの生産は、一部部品の供給が限られるため、50%レベルで推移している。同社によれば秋には100%に戻したいとする。
 
 中国でも合弁会社の広州ホンダと東風ホンダで、8月に100%かそれを上回る生産を予定する。工場の増強計画も進んでおり、広州ホンダは2011年後半に増城工場の増強が完了し、完成車の年間生産能力が12万台から24万台に増える。
 
 2012年後半には、東風ホンダの第2工場が稼働し、生産能力が10万台になる見込み。これによってホンダ車全体では2012年に87万台、2013年には89万台の生産能力となる。
 
 国内の生産正常化について、ホンダは4月25日に「正常になるのに年内いっぱいかかる」とし、それ以来正式に発表していない。しかし、海外の主要市場で部品供給が回復しつつあることから、国内の回復も早まりそうだ。