ワイヤレス充電が可能なスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」
ワイヤレス充電が可能なスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」
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ワイヤレス充電用のコイルとICを内蔵したLiイオン2次電池パック
ワイヤレス充電用のコイルとICを内蔵したLiイオン2次電池パック
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ワイヤレス充電が可能な外付け充電器「ポケットチャージャー 02」
ワイヤレス充電が可能な外付け充電器「ポケットチャージャー 02」
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 NTTドコモは2011年5月16日、2011年夏モデルの発表会を開催し、2011年7~8月に発売するワイヤレス充電に標準対応したスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」を披露した。ワイヤレス非接触充電システムの業界団体であるWireless Power Consortium(WPC)が策定した規格「Qi(チー)」に準拠している。

 SH-13Cは、シャープ製の防水仕様の端末で、2011年7~8月に発売する予定。無接点充電パッド「ワイヤレスチャージャー SH01」を同梱し、端末本体をパッドの上に置くだけで充電が可能である。本体には、ワイヤレス充電用のコイルとICを内蔵したLiイオン2次電池パックを搭載しているため、予備の電池パックを購入した際など電池パックのみでもワイヤレス充電できる。

 電池パックとワイヤレスチャージャーは三洋電機製で、受電側コイルの位置を検出して送電コイルを移動させる「ムービングコイル方式」を採用している。同方式のワイヤレスチャージャーは、2010年に開催された「CEATEC JAPAN 2010」(10月5~9日,幕張メッセ)でNTTドコモが自社ブースで展示していた(関連記事)。ただ、その際には2台の端末を順次充電できる仕様だったが、今回は1台の端末用に外形寸法を小型化した。

 さらにNTTドコモは、ワイヤレスチャージャー SH01と同じ仕様の無接点充電パッド「ワイヤレスチャージャー 01」と、同充電パッドを用いてワイヤレス充電が可能な外付け充電器「ポケットチャージャー 02」の販売を開始する。ワイヤレスチャージャー 01とポケットチャージャー 02も三洋電機製で、ワイヤレスチャージャー 01は2011年7~8月、ポケットチャージャー 02は同年8~9月に発売する予定。価格は、両者共に4000円程度になる見込み。

 ワイヤレスチャージャー 01は外形寸法が約138mm×90mm×19mm。重さが約140gである。出力は最大5W(電圧5V、電流最大1A)。ポケットチャージャー 02は、外形寸法が64mm×70mm×24mm。重さが約145gである。出力は最大7.5W(電圧5V、電流最大1.5A)。入力は電圧5V、電流500mAとなる。ポケットチャージャー 02の本体には、ノート・パソコンなどで用いられている直径18mm×長さ65mmの円筒型セル「18650」を2個搭載する。充電可能な容量は5000mAhで電圧は3.7V。スマートフォンを3回程度、フル充電できる。なお、パナソニックが別途、三洋電機の同技術を用いたワイヤレスチャージャーとワイヤレス充電器を2011年6月に発売する予定である(関連記事)。

 NTTドコモは、2011年冬モデルでも2~3機種ほどのワイヤレス充電対応の端末を発売する計画で、ワイヤレス充電の普及を狙う。