米Analogix Semiconductor社は、携帯機器向けインタフェース技術「SlimPort」のアクセサリー製品を開発する取り組み「SlimPort Accessories Adopters Program(SAAP)」を発表した(ニュース・リリース)。同プログラムはスマートフォンやタブレット端末、ノート・パソコン内のHD動画コンテンツを、大型ディスプレイで視聴できるようにする製品の開発を目指したものである。

 SlimPortの特徴は、わずか3端子の信号線でHD動画の非圧縮伝送が可能なこと(SlimPortの特徴)。これで、携帯機器に搭載されたUSB端子を利用してHD動画を外部ディスプレイに出力できるという。SlimPortを通じて外部ディスプレイと接続した携帯機器の内蔵2次電池を充電できるもようだ。

 こうした特徴は、米Silicon Image社や携帯電話機メーカーが主導するデジタル・インタフェース「MHL」や、伊仏合弁のSTMicroelectronics社とスイスST-Ericsson社が共同で開発した携帯機器向けデジタル・インタフェース規格「Mobility DisplayPort(以下、MYDP)」に類似する(Tech-On!関連記事1同2)。

Analogix社は、SAAPに参加する利点として、 ロイヤルティーや採用費、年間費が無料であること、参照設計や技術仕様などの技術文書を利用できること、ハードウエアとテスト機器を利用できること、製品認証が無料であることを挙げている。