東芝メディカルシステムズは、医療画像診断解析や画像表示ソフトウエアを手掛ける米Vital Images社を買収すると発表した。この買収により、グローバル市場における医療画像ソリューション事業を強化することを狙う。

 東芝メディカルシステムズが、Vital社の株主から同社の発行済普通株式を1株当たり18.75米ドルで現金買付する。総額は約2億7300万米ドル。公開買付は2011年5月11日までに開始され、同年第2四半期もしくは第3四半期中に完了する予定である。

 これまでも東芝メディカルシステムズは、Vital社の製品を50カ国以上へ販売するなど、同社との関係を築いてきたという。今回の買収でこの関係をさらに強化、発展させる考え。両社の技術を融合し、グローバル市場で求められている先進の画像診断解析ソフトウエアや画像ソリューションを、医療従事者や医療ITプロバイダーに提供していくとする。