図1 Liイオン2次電池搭載の19型液晶テレビの試作機
図1 Liイオン2次電池搭載の19型液晶テレビの試作機
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図2 説明パネル
図2 説明パネル
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 東芝は2011年4月20日に開催した新製品発表会で、Liイオン2次電池を搭載した19型の液晶テレビを国内市場に投入することを明らかにした。電力消費が多い時間帯や、夏場に実施される可能性がある計画停電時に、AC電源からLiイオン2次電池に電力供給に切り替えられる。2011年7月1日に発売予定であり、価格は未定という。

 登壇した東芝の大角正明氏(同社 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社 社長)は、電池内蔵液晶テレビの投入の狙いについて、「計画停電に向けたもの。3時間ほどの停電時間中でも、必要な情報を得てほしい」と説明。画面サイズの展開については、「ボリューム・ゾーンである32型品にも拡大していきたい」(同氏)とした。

 発表会では、19型の試作機を披露。リモコンの「ピークシフト」ボタンを押すことで、AC駆動から電池駆動に切り替えられる。電池の容量は未定であるが、「最長3時間程度、テレビ放送を視聴できるようになる」(同社の説明員)という。12セグメントの地上デジタル放送に加え、ワンセグ放送の視聴にも対応する。

 東芝は2010年11月に、ASEAN地域に向けに同様の機能を備えた液晶テレビを発表済みである(Tech-On!の関連記事)。19型の試作品は、「ASEAN地域向けの機種をベースに、国内市場向けに開発した」(同社の説明員)。東芝の大角氏によれば、「東日本大震災が発生した2011年3月に企画を開始した」という。