日本金型工業会は2011年3月25日、同年4月20~23日に開催予定だった金型加工技術の展示会「INTERMOLD2011、金型展2011、金属プレス加工技術展2011」の開催を中止すると発表した(中止を知らせる展示会のWebサイト)。東日本大震災の影響を考慮し、総合的に判断したという。2011年は開催せず、次回は2012年に大阪での開催となる。

 日本金型工業会は、2011年3月22日の段階では「開催が“ものづくり産業”の復興と活性化、ひいては社会・経済の復興にもつながる」として、開催を決めていた。しかし、同日に開催会場の東京ビッグサイトが東日本大震災の被災者を受け入れ始めるなど、状況が一変。展示会を開催するのは東ホール、被災者が滞在している場所は西ホールと異なるので、物理的に開催することは可能だが、関係者があらためて協議し、展示会の中止を決めた。出展者の中には、福島第一原子力発電所の事故の影響を懸念する声も挙がっており、そうした状況にも配慮したという。

開催中止を知らせる文面