図1 NFC機能を搭載するスマートフォン「Nexus S」
図1 NFC機能を搭載するスマートフォン「Nexus S」
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 米Google社が,近接無線通信規格「NFC(Near Field Communication)」の業界団体「NFC Forum」に加盟したことが明らかになった。加盟したのは2011年3月22日で、主要会員の「Principal Members」として参加する。

 Google社は、2010年12月6日に発表した携帯端末向けソフトウエア・プラットフォームAndroidの新版「Android 2.3」(コード名:Gingerbread)で新たにNFCに対応し、取り組みを加速。同時にAndroid 2.3を搭載したスマートフォン「Nexus S」も発表していた(図1、 Tech-On! 関連記事1)。

 同社は現在、米国オレゴン州ポートランドでNFC搭載端末を使った広告実験を実施中である。この実験では、まず飲食店にレストラン評価サービス「Google Hotspot」と関連付けた非接触ICタグを配布する。ユーザーが飲食店に訪れた際にスマートフォンでこのタグにタッチすると、その場で飲食店の情報や評価レビューを見られる。今後は割引クーポンの提供サービスにも着手するとみられている。

 NFC Forumは,フィンランドNokia社とソニー,オランダRoyal Philips Electronics社が幹事役となって2004年に発足した( Tech-On! 関連記事2)。現在、130社ほどの企業が参加している。最近ではGoogle社のほか、自動車大手のドイツDaimler社が「Associate Members」(共同会員)として加盟した。