コマツは2011年3月23日、東日本大震災の影響と生産の状況について発表した(ニュースリリース)。生産停止中だった茨城工場(茨城県ひたちなか市)や郡山工場(福島県郡山市)では、3月22日から社員の出勤を再開。茨城工場では今週中に部分的に稼働を再開する予定で、郡山工場では既に一部で稼働を開始した。

 茨城工場では2011年3月18日時点で、工場内の補修・点検を進めている段階で生産は停止中だった。一方の郡山工場では同時点で生産設備は稼働できる状態にあったものの、ガソリン不足の問題で社員の通勤に支障が出ているため、生産を停止していた。

 この他の事業所の状況としては、2011年3月18日の発表時点で一部生産を再開していた小山工場(栃木県小山市)では、不安定だった部品の調達の状況把握と対応を進めつつ、工程ごとに稼働を再開している状況。被災した協力企業に関しては、コマツからも生活物資の支援を行いつつ、補修・点検など復旧に向けた支援を継続しているという。

 部品調達が不安定なことから一部の生産ラインが停止していた大阪工場(大阪府枚方市)と粟津工場(石川県小松市)については、大阪工場が3月22日から部分的な稼働を開始し、粟津工場でも3月24日から一部で生産を再開する。

 コマツユーティリティ(栃木県小山市)については、既に生産を再開済みである。