パナソニックは,3月14日に「東北地方太平洋沖地震における当社の状況について」というお知らせを発表した(当該ページ)。今回の「お知らせ」は,消灯・節電の推進,人的被害状況,物的被害状況,生産への影響の4項目からなる。

 まず,「消灯・節電の推進」について。パナソニック・グループでは,12日より実施している全国の屋外広告灯の消灯の再徹底に加え,国内全事業場を対象に,不急の照明設備の消灯やその他の不急な電力の節電を徹底している。

 次に「人的被害状況」について。AVCネットワークス社の福島工場や仙台工場,パナソニック電工の郡山工場,三洋電機の東京製作所(群馬県)などで数名の軽傷者発生との情報を把握している。継続して従業員の安否を確認中という。

 その次に「物的被害状況」。一部天井が落ちたり,壁が落ちたりという被害の報告が数件入っているが,火災・倒壊等の情報は入っていないとする。

 最後に「生産への影響」について。仙台工場と福島工場では,発表時点で余震の影響によって,立ち入りが出来ない状況にある。当該地域のその他の工場については,東京電力,東北電力の計画停電や節電への協力を優先すると共に,ガス・水道等のインフラ確保,物流・調達への影響についての情報把握に努めて,操業再開への準備を進めているという。

 また,三洋電機とパナソニック電工の操業に関する情報も伝えている。三洋電機の東京製作所は14日朝に一部で操業。計画停電時間を勘案し,午後は操業を停止した。明日以降も計画停電を配慮しつつ一部操業予定とする。パナソニック電工の郡山工場は,発表時点で復旧作業中だとした。