JSRが「東日本巨大地震」が同社へ与えた影響を発表した。発表によれば,同社はまず今回の地震によって被災した方々に対し「心よりお見舞い申し上げます」と述べた上で,2011年3月14日午前9時時点における同社への影響として,以下の2点を明らかにした。

 第1は,鹿島工場(茨城県神栖市)の状況についてである。同工場では,地震発生によって自動停止装置が作動,生産ラインがすべて停止した。人的被害については,復旧作業中に1名の軽傷者があったという。生産設備,関連施設などの物理的な被害は発生していない模様だが,被害状況を鋭意調査している最中とする。工業用水や蒸気については,停止状態が続いており,これらの復旧のメドは立っていない。今後については,工業用水や蒸気の回復までに点検作業を進めて安全を確認するなど,立ち上げ準備を進めていく予定である。このほか原料供給などの問題については,詳細がわかり次第,順次開示するとした

 第2は,千葉工場(千葉県市原市)の状況についてである。人的被害も製造設備被害も発生しておらず,問題なく稼働しているとした。近隣地区の災害の影響および東京電力の電力供給の問題については詳細が分かり次第開示するとしている(発表資料)。