日産自動車は,3月11日に『本日発生した地震に伴う弊社被害状況について(第2報)』というタイトルでお知らせをホームページ上に掲載した(当該ページ)。3月11日の20時現在の状況を伝えている。事業所,従業員,今後の計画,販売会社の4項目からなる。

 まず,事業所の状況について。いわき工場(福島県いわき市),栃木工場(栃木県河内郡),横浜工場(神奈川県横浜市),追浜工場(神奈川県横須賀市),座間事業所(神奈川県座間市)は地震発生に伴い,直ちに生産を停止した。栃木工場といわき工場の鋳造工場で小規模な火災が発生したが,すでに鎮火している。

 次に,従業員について。津波警報が発令された地域に所在する事業所の従業員は安全な場所に避難した。11日20時時点で確認できる範囲内では,栃木工場で軽傷者が2名発生している模様とする。従業員には安全が確保できる場所に留まることを推奨しているが,徒歩または自家用車で帰宅できる人及び家族が心配な人については,本人の判断で帰宅することを許可した。日産テクニカルセンター(神奈川県厚木市)は11日20時点で停電しており,帰宅が困難な従業員は,日産先進技術開発センター(同市)にて避難中と伝えた。

 その次は,今後の計画について。工場については,12日と13日に一部予定していた操業を見合わせる。グローバル本社(神奈川県横浜市)を含む全工場/事業所の14日(月)以降の稼働については,12日状況(サプライヤーを含む)を確認した後で判断するとしている。

 最後が,販売会社の状況について。販売会社は,関東を中心とした一部店舗で被害が出ている模様という。東北地方の販売会社の被害状況は現在確認中と伝えた。