図1 筐体上側の裸眼3D対応の液晶パネル・モジュールの構成。光学部材は6枚
図1 筐体上側の裸眼3D対応の液晶パネル・モジュールの構成。光学部材は6枚
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図2 表示用パネルと視差バリア用パネルは一体化されていた。上(左のFPCで接続)が表示用パネル,下(右のFPCで接続)が視差バリア用パネル
図2 表示用パネルと視差バリア用パネルは一体化されていた。上(左のFPCで接続)が表示用パネル,下(右のFPCで接続)が視差バリア用パネル
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図3 2枚のパネルの厚さは約1.6mm
図3 2枚のパネルの厚さは約1.6mm
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図4  筐体下側の液晶パネル・モジュールは,タッチ・パネルと表示パネルを簡単に取り外せる
図4 筐体下側の液晶パネル・モジュールは,タッチ・パネルと表示パネルを簡単に取り外せる
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図5 筐体下側の液晶パネル・モジュールの光学部材は7枚
図5 筐体下側の液晶パネル・モジュールの光学部材は7枚
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図6 3DSの主要部品
図6 3DSの主要部品
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 「ニンテンドー3DS」の分解はいよいよ大詰め(分解その5)。最後は,“本丸”である液晶パネル・モジュールの分解に取り掛かった。

 まずは,筐体上側に格納された裸眼3D表示対応の液晶パネル・モジュールだ。内部の液晶パネルが割れないよう,慎重にLEDバックライトを取り外していく。

 分解して分かったのが,導光板や反射板,輝度向上フィルムといった光学部材が多いことだ。フレームなどを除けば,実に6枚に及ぶ。表示用と視差バリア用の2枚のパネルを使用しているため,輝度向上に向けて,さまざまな対策を施したとみられる。

 表示用と視差バリア用の2枚の液晶パネルは,接着フィルムを使って貼り合わせれていた。上に表示用パネル,下が視差バリア用パネルである。偏光板を含めた2枚のパネルの厚さは約1.6mm。さすがにこの2枚を剥がすのは断念することに…。

 続いて,筐体下側のタッチ・パネル付き液晶パネル・モジュールの分解に取り掛かる。抵抗膜方式タッチ・パネルと液晶パネルモジュールは別構成である。LEDバックライトを取り外すと,7枚の光学部材が使用されていることがわかった。
 
 これで,3DSの分解作業はひと通り終了した。毎回のことだが,分解班の目の前には修復不可能な3DSが残った。なお,3DSの詳細な解析記事は,日経エレクトロニクス2011年3月21日号に掲載予定である。

――終わり――