携帯電話事業者の業界団体GSMAは2011年2月21日,中国やインド,欧州,韓国,日本などの携帯電話事業者15社がNFC技術をサービスの中に取り込むとともに,2012年までに一部地域でNFCを使った商用サービスを開始すると発表した(発表資料)。16社には,メキシコAmerica Movil社,マレーシアAxiata Group Berhad社,インドBharti社,中国China Unicom社,独Deutsche Telekom社,韓国KT社,ロシアMTS社,フランスOrange社,カタールQtel社,韓国SK Telecom社,ソフトバンクモバイル,伊Telecom Italia社, スペインTelefonica社,オーストリアTelekom Austria Group社,ノルウェーのTelenor社,英Vodafone社が含まれる。

 今回,このように共同歩調を取るのは,接続する携帯電話事業者のネットワークが異なっても,またどんな種類の機器であっても,NFCサービスを利用できるようにするためだ。各社がバラバラにサービスを始めてしまうと,相互接続性の問題が発生し,携帯電話事業者を中心としたNFCサービスの発展に支障をきたす。GSMAでは今後,NFCの相互接続性のための認証プログラムや相互接続テストの標準を開発していくとしている。