写真1 携帯電話機で自動車のカギを開けていることろ
写真1 携帯電話機で自動車のカギを開けていることろ
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写真2 NFCのコントローラを搭載した車載情報端末
写真2 NFCのコントローラを搭載した車載情報端末
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写真3 ウイスキーの真贋を判定しているところ
写真3 ウイスキーの真贋を判定しているところ
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 オランダNXP Semiconductors社は「Mobile World Congress 2011」(2011年2月14~17日,スペイン・バルセロナ)において “NFCカー”など,NFCをテーマにした展示を行った。

 NFCカーは自動車のカギと車載情報端末にそれぞれNXPのNFCコントローラ・チップを搭載したもの(写真1)。独Continental 社が実装した。デモでは,(1)NFC機能搭載の携帯電話機を使って自動車のカギを開ける(写真1),(2)ダッシュ・ボードの下にあるスペースにNFC機能搭載の携帯電話機を置くと,車載情報端末の画面がドライバーにカスタマイズされたものに変わる(写真2),(3)NFCを使って車載情報端末と携帯電話機の間でBluetoothのペアリングが実行され,その後Bluetoothを使ってハンズフリーによる通話や音楽の再生などができる,といったシーンを見せていた。

 このほか,米Google社のNFC搭載のスマートフォン「Nexus S」(韓国Samsung Electronics社製)を使ったNFCの使い方を提案するデモも用意した。そのうちの一つは,Nexus Sを使って,ウイスキーの真贋を判定するというもの。ウイスキーのラベルには一度しか情報を書き込めないRFIDのタグ(I-CODE)が貼ってあり,これをNexus Sで読み込み,真贋を判定する(写真3)。このほか,複数のType1のタグを用意した上で,これに各種コンテンツやアプリケーションをあらかじめ関連付けておき,そこにかざすと関連付けられたアプリケーションが起動されたり,動画コンテンツが再生されたりするデモを実施していた。