ルネサス モバイルが開発したアプリケーション・プロセサ「SH-Mobile APE5R」
ルネサス モバイルが開発したアプリケーション・プロセサ「SH-Mobile APE5R」
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 ルネサス モバイルは2011年2月15日,フルHD(1920×1080画素)映像処理に対応するアプリケーション・プロセサ「SH-Mobile APE5R」や,LTEとW-CDMA,GSMの3種類に対応するモデム用チップセット「SP2531」などを統合した携帯機器向けプラットフォーム「MP5225」を発表した(ニュースリリース)。2011年6月にサンプル出荷を開始し,2011年末に量産開始する予定。サンプル価格は99米ドル。

 開発品は,スマートフォンやタブレット端末などに向けたものである。モデム用チップセットは,HSPA+とGSMに対応するものも提供可能とする。「Android」や「Windows Phone」,「MeeGo」,「Symbian」といった,各種の携帯機器向けのソフトウエア基盤に対応する。

 アプリケーション・プロセサであるSH-Mobile APE5Rは,CPUとして英ARM Ltd.の「Cortex-A9」の2コア版を搭載し,演算性能は合計6000DMIPSとする。GPUとして英Imagination Technologies Ltd.の「POWERVR SGX543 MP」を搭載する。このほか,フルHD映像の符号化/復号処理回路などを備える。

 LTEに対応するモデム用チップセットであるSP2531は,2011年2月8日に発表されたもの(Tech-On!の関連記事)。デジタル・ベースバンド処理LSI,RFトランシーバIC,電源IC,パワー・アンプと,関連ソフトウエアをセットで提供する。