図1 左から,キヤノン 常務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長 真栄田雅也氏,女優の吉高由里子さん,キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長の正己氏,キヤノンマーケティングジャパン 専務取締役 コンスーマイメージングカンパニープレジデントの佐々木統氏
図1 左から,キヤノン 常務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長 真栄田雅也氏,女優の吉高由里子さん,キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長の正己氏,キヤノンマーケティングジャパン 専務取締役 コンスーマイメージングカンパニープレジデントの佐々木統氏
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図2 吉高由里子さんは「IXY」シリーズの“コミュニケーションパートナー”を務める
図2 吉高由里子さんは「IXY」シリーズの“コミュニケーションパートナー”を務める
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図3 「EOS Kiss X5」の外観
図3 「EOS Kiss X5」の外観
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図4 「EOS Kiss X50」(レッド)の外観
図4 「EOS Kiss X50」(レッド)の外観
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図5 「IXY」シリーズ3機種
図5 「IXY」シリーズ3機種
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図6 「PowerShot」シリーズ4機種
図6 「PowerShot」シリーズ4機種
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図7 「EOS Kiss」シリーズの市場想定価格と発売日
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図8 「IXY」「PowerShot」シリーズの市場想定価格と発売日
図8 「IXY」「PowerShot」シリーズの市場想定価格と発売日
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 キヤノンは2011年2月7日,デジタル一眼レフ・カメラ「EOS Kiss」シリーズと,コンパクト・デジタル・カメラ「IXY」,「PowerShot」シリーズの2011年モデル9機種を発表した(ニュースリリース1ニュースリリース2ニュースリリース3)。「カメラそのものの楽しさを伝えることを主題に,市場の活性化に注力していく」(キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長の川崎正己氏)とする。2011年2月17日から順次,発売する。

X50はブラックとレッドの2色展開

 EOS Kissシリーズは「X5」と「X50」の2機種を用意した。共に,デジタル一眼レフ・カメラの入門機として投入する。

 X5は,APS-Cサイズで約1800万画素のCMOSイメージ・センサを採用する。常用撮像感度はISO100~6400であり,1秒間に最高3.7フレームの連続撮影が可能とする。搭載する液晶パネルは,3.0型で約104万画素。人の顔や被写体の色,明るさといった撮影シーンの解析結果から,最適な画像補正を実施する「シーンインテリジェントオート」機能を備える。動画機能については,フルHD(1920×1080画素)動画撮影時に数秒の単位で撮影した複数のシーンをつなげてBGMをつけたショート・ムービーを作成できる「ビデオスナップ」機能や,最大約10倍までズームできる「動画デジタルズーム」機能を,EOSシリーズとして初めて搭載した。

 X50は,APS-Cサイズで約1220万画素のCMOSイメージ・センサを採用。常用撮像感度はISO100~6400,1秒間に最高3フレームを連続撮影できる。1280×720画素のHD動画を撮影できる。「EOSを名乗る以上,基本性能に妥協はない」(キヤノン 常務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長 真栄田雅也氏)とする。女性や若年層ユーザー向けに,ブラックとレッドの2色を用意する。

コンパクト機は簡単さをうたう

 

 コンパクト・デジタル・カメラは,IXYシリーズが3機種,PowerShotシリーズが4機種の合計7機種
を発表した。

 IXYシリーズ3機種は,1/2.3型で有効画素数が約1210万画素の裏面照射型CMOSセンサを搭載。常用撮像感度はISO1600である。このCMOSセンサと画像処理エンジン「DIGIC」を組み合せることで,夜景や室内などの暗いシーンで手ぶれ・被写体ぶれやノイズを抑えた写真を撮影できる「HS SYSTEM」機能を備える。これにより,「誰でも簡単に撮影できる」(キヤノンの真栄田氏)という。3機種共に,フルHD動画を撮影できる。最上位モデルの「31S」は,開放絞り値F2.0の4.4倍ズーム・レンズや,3.2型で約46.1万画素であるタッチ入力機能付きの液晶パネルを搭載する。

 PowerShotシリーズ4機種は,1/2.3型で有効画素数が約1410万画素のCCDを搭載する。常用撮像感度はISO1600であり,IXYシリーズと同様にHS SYSTEM機能を備える。最上位モデルの「SX230 HS」は,光学14倍のズーム・レンズ(28-392mm相当/F3.1-F5.9)を搭載する。IXYシリーズ3機種と同様,フルHD動画の撮影が可能。GPSを内蔵しており,撮影した画像に撮影地点の位置情報(緯度・経度)を自動的に記録できるほか,一定間隔で自動的に測位を行う「ロガー機能」を備える。

ミラーレス機は選択肢の一つだが…

 発表会では,オリンパスやパナソニック,ソニーなどが注力しているミラーレス機に対しての質問があった。これに対しキヤノンの真栄田氏は,「ミラーレス機に限らず,カメラに対する小型・軽量化の要求は,常に優先度が高いもの。我々は,すべてのラインアップにおいて,さまざまな角度から小型・軽量化の検討をしている。ミラーレス機もその選択肢の一つとして,検討している」と述べるにとどまった。