写真 富士通東芝モバイルコミュニケーションズのKDDI向け端末キャラクタの三浦春馬氏と「IS04」
写真 富士通東芝モバイルコミュニケーションズのKDDI向け端末キャラクタの三浦春馬氏と「IS04」
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 富士通東芝モバイルコミュニケーションズは2011年2月2日,東京都内でKDDI向け端末「IS04」と「T006」の説明会を開催した。IS04はソフトウエア・プラットフォームとしてAndroid 2.1を搭載するスマートフォン(写真)。T006はソフトウエア・プラットフォームとしてKCP+を搭載する携帯電話機である。

 今回の説明会はIS04を同月10日から,T006を同月中旬から販売するのに合わせたもの。この2機種とも既に2010年10月の冬春向けモデルとして発表済みのものである(2010年10月18日のKDDI新端末発表会)。

 説明会に登壇した同社取締役副社長の木原茂氏は両機種に搭載される機能として「モバイルレグザエンジン」と複数の搬送波を束ねて利用する「CDMA 1x EV-DO マルチキャリアRev.A」を紹介した。モバイルレグザエンジンでは東芝のデジタルテレビの「レグザ」に追加してきた技術を「着実に搭載してきている」(木原氏)。T006では2007年にレグザに搭載された「ノイズリダクション」や「オート画質調整」の機能を追加し,IS04ではこれに加えて「超解像」や「フレーム補間」の技術を加えたという。特に超解像では1画素ごとに解析し,拡大すると一般にぼやける画像をクリアに見せる。

 また,IS04では,日本の携帯電話機では一般的だった赤外線,FeliCa通信,防水の機能を持たせた。これにより,「他の端末と比較しても最強のスマートフォンを実現できた」(木原氏)と語った。今後は,富士通が得意とするセンサー技術やセキュリティ技術,ユニバーサル・デザインと,東芝が得意してきた映像や音楽,EMS(Electronics Manufacturing Service)への生産委託のノウハウを活用することで,新商品を開発していくとした。

■変更履歴
記事掲載当初,IS04の搭載OSを「Android 2.2」としておりましたが,「Android 2.1」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。