日本語組版の実装例
日本語組版の実装例
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 イーストと日本電子出版協会(JEPA),アンテナハウスは,Webブラウザーなどで「EPUB」の日本語組版の実装が進んでいることを発表した。オープンソースの描画エンジン「WebKit」などへの実装が進められており,同エンジンを採用している「Safari」「iBooks」「Chrome」「Android OS」などに,EPUBの日本語組版が実装されることになる。2011年内には,これらのブラウザーやビューワなどに実装される見通しだとしている。

 既に,WebKitビューワや,日々のWebKitの更新に対応しているChrome開発版などで,実際に縦書きやルビなどの日本語組版を見ることができるという。

 EPUBは,電子書籍の標準フォーマットとして,米国などを中心に採用が進んでいる。ただし現行の仕様は,縦書きやルビといった日本語特有の表現に対応していない。そこで現在,日本語対応の取り組みが進められている。

 イーストは,総務省の平成22年度「新ICT利活用サービス創出支援事業」の「EPUB日本語拡張仕様策定」を受託している。今回の発表は,その事業の一環である。