韓国Samsung Electroncis Co., Ltd.は，「2011 International CES」（2011年1月6～9日，米国ラスベガス）で公開したミラーレス・カメラの新製品「NX11」を，韓国内外に向けて発売した（韓国語のニュース・リリース）。撮像素子には，寸法がAPS-C相当の1460万画素CMOSイメージ・センサーを採用している。製品の外形寸法は，幅12cm，奥行き3.4cm。重さは353g。
NX11用の交換レンズは，独自開発の「i-Function」に対応しており，カメラのISO（感度），EV（露出），WB（ホワイトバランス），シャッター・スピード、絞り値などの様々な設定値を，ユーザーが簡単に操作できるとする。また，レンズをカメラに装着すると自動的にそのレンズに最適化された撮影時の設定に変更する「i-Settingモード」などにより，カメラとレンズの組み合わせについてよく知らないユーザーでも簡単に使用できるという。
コンパクト・デジカメに搭載されている便利な機能も積極的に採用した。スポーツモードなど13種類のシーンを自動的に認識する「スマートオート」機能や，顔認識機能などである。複雑で困難なフォーカスや露出の設定をしなくても，高画質の写真を簡単に撮ることができるとしている。
また，独自開発の画像処理エンジンと最先端のアルゴリズムにより，オート・フォーカスの速度を従来製品の「NX10」に比べて15％短縮したという（18～55mmレンズを使用した場合）。
モニタには，3型の有機ELパネルを採用した。TFT液晶パネルに比べて高速応答で低消費電力であり，色鮮やかな撮影結果を確認できるとする。ビュー・ファインダには，92万画素の電子式ファインダ（EVF）を使用している。価格は未定だが，2010年に発売したNX10と同等の水準にする予定だという。
