chumby Oo
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chumby Ooの背面
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 ウェジェットを動作させる専用のインターネット端末「chumby」(Tech-On!関連記事その1その2)を手掛ける米chumby industries, inc.は「2011 International CES」において,8型ディスプレイ搭載の新端末「chumby Oo」を出荷する予定を明らかにした。「従来のchumby端末はディスプレイが小さくて,操作しにくいという声が上がった。これに応えるため,もっと大きなディスプレイを搭載することを決めた」(同社,Vice President Hardware Engineering兼FounderのAndrew “bunnie” Huang氏)。chumby Ooは2011年前半に発売する予定である。価格について「他のchumby端末に近い価格で提供する」(同社)という。

 chumby Ooは8型タッチ・スクリーンや,米Marvell Technology Group Ltd.製の800MHz動作SoC「ARMADA 166」も搭載している。メモリとしては,128MバイトのDDR2 SDRAMを内蔵し,2GバイトのmicroSDのフラッシュ・メモリも備えている。

2011年前半にchumbyソフトウエア対応のテレビが登場

 2009年1月に開催された「2009 International CES」でchumby社は,chumby端末のウェジェットを米Broadcom Corp.のテレビ向けSoC上で動作できるソフトウエア環境を開発中であることを明らかにしていた(Tech-On!関連記事)。Huang氏によると,あるパートナーと共にchumbyのウェジェット環境に対応するテレビ製品を2011年前半に発売する予定があるという。「大型画面を持つテレビであれば,情報量を強化できるので,chumbyのウェジェットはテレビに似合うと思う」(Huang氏)。

 chumby対応のテレビ以外に,さらに低価格である「80米ドル程度」(Huang氏)のchumby端末の企画もあるとする。この低価格端末であれば,企業や団体が自社のロゴやウェジェットなどでカスタマイズした端末を,顧客への贈り物などに使うといった用途も期待できるという。