船井電機は,CES会場近くのホテルに設けたプライベート・ブースで,Android 2.2をベースにしたマルチタッチ対応のテレビ用リモコンを展示した。7型のディスプレイを備える。
同社はこのリモコンを,2011年3月に世界各国で出荷を開始する。価格は日本円で3万円以下になるという。
このリモコンは,同社が2010年のCESでデモ展示したものをベースに改良を加えた。ユニバーサル・リモコンとして機能するほか,インターネットへのアクセスやビデオ,写真,音楽の再生も可能。デジタル・フォトフレームとして立てて使える。画面内で16個のアプリケーションを動かせる独自のUIをAndroidに実装している。
さらにDLNAクライアントとして,家庭内のネットワークにつながったパソコンなどに保存されたコンテンツをテレビで再生するなど,ホームネットワークの制御が可能である。このほか,Skype専用のボタンを搭載してVideoメールを簡単にできる機能がある。
搭載するプロセサは,韓国Samsung Electronics社製の「V210」。同社のスマートフォン「Galaxy S」と同様のプロセサである。
船井電機は,インターネット家電分野に向けた商品に「alimo」というブランドを付けて展開する考え。このユニバーサル・リモコンもalimoブランドで展開する方針という。
同社はこのほかに,alimoブランドで展開する二つのAndroidベースのタブレット端末を披露した。7型のお風呂用端末と10型のキッチン用端末である。いずれも防水仕様に対応する。「お風呂用ではDLNAの機能を載せて家庭にあるコンテンツの再生を可能にし,キッチン用はチューナを搭載してテレビ放送の受信を可能にする」(同社)としている。いずれも2011年11月に出荷を開始する予定という。