画面は,筆者の本の検索
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リモコン
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Google TVのセットトップ・ボックス
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 「当初は,若者がお買いになるのではと予想しましたが,思った以上にかなり幅広いお客様がお買いになっています」と言うのは,ソニー・エレクトロニクス・ビジネスマネジメントグループ・ディレクターの石田武氏だ。

 ソニーの「Sony Internet TV powered by Google TV」(以下,Google TV)は,テレビ・シーンに新しい景色を与えている。テレビというものは,リラックスして,ソファに腰掛けて,ゆったりとした気分で見るものだということになっている(「リーンバック」という)が,Google TVが提案するのは「リーンフォワード」だ。

 前掲姿勢で,まるでパソコンのように,画面と対峙し,インターアクションする。Google TVは,検索が売り物である。好きな映画を引くと,ネットだけでなく,ケーブル・テレビなどのコンベンショナル・メディアからも結果が表示される。

 「広い範囲に買われているというのは,こういうことです。アメリカのビジネスマンは,家に帰ってからも『プラックベリー』などを使って仕事しています。だから,キーボード使いに慣れているわけで,テレビでもリーンフォワードを求めるのは自然なことでしょう」(石田氏)。

 これまでもネット・テレビというものはあったが,それは映画などのコンテンツがIPで送られてくるというもので,基本はリーンバックである。リーンフォワードをうたったテレビは史上初だ。ソニーは,Google TVで「テレビの再定義をする」と言う。

 果たして,リーンバックが常識のテレビの世界で,リーンフォワードが通用するか。