FALCONBRIDを搭載した4K2Kビデオ・カメラ
FALCONBRIDを搭載した4K2Kビデオ・カメラ
[画像のクリックで拡大表示]
4K2Kで撮影した映像
4K2Kで撮影した映像
[画像のクリックで拡大表示]

 日本ビクターは「2011 International CES」で,新型の1チップ画像処理LSI「FALCONBRID」を搭載した4K2Kビデオ・カメラを参考展示した。FALCONBRIDを使うことで,従来より低コストで高性能なビデオ・カメラを実現できる。「それなりの価格になると思うが,コンシューマ向けの製品も検討している」(同社)という。

 FALCONBRIDは3Dや4K2Kのビデオ・カメラに向けた次世代の画像処理LSI。40nmプロセスで製造され,高性能と低消費電力を両立しているのが特徴だという。「カメラ信号処理」「動画圧縮処理」「静止画圧縮処理」の三つの処理を1チップで高速に行える。カメラ信号処理では830万画素を60フレーム/秒,動画圧縮処理では207万画素を60フレーム/秒,静止画圧縮処理では830万画素を60フレーム/秒で処理できるとする。

 展示した4K2Kビデオ・カメラの仕様は,記録画素数が3840×2160,フレーム・レートが60フレーム/秒(プログレッシブ),フォーマットがH.264/MPEG-4 AVC,ビット・レートが144Mbps,解像度が最大1800ラインである。

 プロ用,民生用ともに4K2Kカメラの製品化時期は未定。民生用の場合,4K2Kで撮影した映像を映せるテレビがほとんどないのが現状だが,「高画素を生かし,デジタル・ズームの倍率を上げるといった使い方ができる」(同社)とする。