2010年12月6日に米国サンフランシスコ市で開催されたイベント「SF MusicTech Summit」で，米AOL，Inc.はパソコン向けメディア再生ソフトウエア・アプリケーションWinampのAndroid対応携帯電話機向け「Winamp for Android」を披露した。このアプリケーションは，2010年11月30日に公開されたもの（ブログ記事）。日本語版もあるという。
AOL社によれば，現在，Winampのパソコン・バージョンのユーザーは全世界で約6000万人に達するという。こうしたユーザーに対し，携帯電話機でもWinampを利用できるようにすることを狙っている。iPhoneの場合，iTunesとの連携がiPhoneの普及を後押しした理由の一つとみられている。Winamp for Androidの場合も，Winampのユーザー数の多さを背景に普及が進むことをAOLは期待しているようだ。さらに，Winamp for Androidの登場によって，Android搭載の携帯電話機に向けた音楽コンテンツ環境が充実する可能性もある。
Winamp for Androidの特徴の一つに，パソコン内の音楽コンテンツを携帯電話機に同期ができることがある。具体的には，「Winampバージョン5.6」のパソコン・アプリケーションから無線LAN経由でWinamp for Android搭載携帯電話機に接続することで同期できる。Winampのパソコン版でユーザーが作成した楽局のプレイリストを携帯電話機に同期することも可能だ。今後，Winamp for Androidを使って，ある端末内の音楽コンテンツを無線LAN経由で別の端末でストリーミング再生する機能を開発する予定という。
