シャープは，同社が手掛けるメディア配信サービス用のタブレット端末「GALAPAGOS（ガラパゴス）」を2010年12月10日に発売すると発表した。価格は，5.5型の液晶パネルを搭載する機種が3万9800円。10.8型の液晶パネルを搭載する機種が5万4800円である。同年12月3日に予約受付を開始する。
端末の発売に合わせ，専用の電子ストア「TSUTAYA GALAPAGOS」も2010年12月10日にサービスを始める。新聞や雑誌，書籍など，約2万冊をラインアップする。
ソニーが国内で発売する電子書籍端末「Reader」，電子書店「Reader Store」と同じ日の発売，サービス開始となる（Tech-On！関連記事）。
10.8型品は765g
これまで公表されていなかった端末の重さなどの仕様も明らかになった。
重さは，5.5型品が約220gである。比較として，ソニーのReaderは，5型品が約155g，6型品が約215g。バックライトが不要な電子ペーパーを搭載することなどにより，Readerの方が軽い。参考までに，Apple社のスマートフォン「iPhone4」（3.5型液晶パネル搭載）は137gである。
一方，10.8型品の重さは約765g。なお，9.7型の液晶パネルを搭載するApple社の「iPad」は680g（Wi-Fiモデル）である。
このほか電池駆動時間は，5.5型品が約7時間，10.8型品が約10.5時間である。
購入の際は，シャープに直接申し込む
端末の販売は，量販店などでは扱わず，シャープが直接受注する形態を採る。「電子ストア・サービスへの加入を前提とした商品であるため」（同社）とする。
具体的には，必要事項を記入した「メディアタブレット購入申込書」をシャープに郵送するか，Webサイト「シャープメディアタブレットストア」で申し込むかによって購入できる。
パソコン内のデータをXMDFに変換して読める
専用のパソコン用ソフトウエア「GALAPAGOS Station」が用意されることも明らかになった。このソフトウエアを使えば，PDFやテキスト・データなどを端末のマイクリップに同期できる（PDFとテキストは端末が対応）。さらに，資料や地図などパソコン内のデータをXMDF形式に変換し，端末で閲覧することもできる。このほか，読み終えた本の評価や感想を書き込む機能も備える。ソフトウエアは，Webサイトからダウンロードできる。
シャープは今後，新聞や雑誌，書籍だけでなく，映像や音楽などエンタテインメント系コンテンツの配信も2011年春に始める計画だ。さらに，電子ストアは2011年春をメドに，同社製スマートフォンにも対応していく予定である。
