図1 Kinectを利用するための準備を指示する画面
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図2 設置場所の指示
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図3 周囲の雑音の測定
図3 周囲の雑音の測定
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図4 雑音測定の結果
図4 雑音測定の結果
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図5 マイクの調整に失敗。再度試みる。
図5 マイクの調整に失敗。再度試みる。
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図6 手を振る指示
図6 手を振る指示
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図7 Kinectセンターの画面
図7 Kinectセンターの画面
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前回

 米Microsoft Corp.の据置型ゲーム機「Xbox 360」向けのジェスチャー入力コントローラ「Kinect for Xbox360」(以下,Kinect)を入手した日経エレクトロニクス分解班。箱から取り出したKinectを眺め終え,少しだけ対応ゲームを楽しむことにした。

 その前に,Kinectの初期設定をしなくてはならない。これまで展示会などで,何度かKinectでゲームを楽しんだことがあるが,初期設定をするのは初めてだ。

 Xbox 360にKinectを接続後,テレビ画面にはKinectを利用する準備として,「センサーの設置」,「音声認識&チャット」,「プレイエリア」を求める表示が出る(図1)。

 まずはKinectの設置場所の調整だ。テレビ画面上の指示によれば,テレビの上か下の中央付近で,かつ高さが床から0.6~1.8mの間にある,平らで安定した場所に設置するのが最適だという(図2)。その指示に従い,テレビ下にKinectを置く。なお,置き場所を変更した場合は,再度設定をし直さなければならないという。

 次は,周囲の雑音の測定だ(図3)。これにより,音声認識の改善を図るようだ。Kinectは4つのマイクを内蔵しており,ユーザーによる音声認識機能を備える。

 Kinectを設置したのは,実は日経エレクトロニクス編集部内。少々騒がしいかと不安だったが,どうやらKinectにとっては許容範囲内の雑音だった(図4)。

 続いてスピーカーの音量の確認作業に移る。こちらも問題なし。今度はマイクの調整だ。この調整では,音を出してマイクの感度を調整するようだ。だが,調整に失敗。調整音が検出できなかったという(図5)。ボリュームを上げろとの指示があるので,さっそくその指示に従ったのち,もう一度調整を再開する。今度は成功。

 最後にプレイエリアの調整となる。まず,指示されたエリアに立ち,手を振る(図6)。手が認識された後は,画面上に手の形をしたポインタが表示され,手を動かすだけでこのポインタを操作できる。その後,ユーザーのアバターを決めるなどして,初期設定は終了となる。

 その後,手を動かしながらポインタを操作し,メイン・メニューに相当する「Kinectセンター」から「トレイを開く」のアイコンを選択する(図7)。トレイが自動的に開く。想像通りの動作だが,手をかざすだけでできたと思うと,なんだか魔法使いになった気分だ。ちょっぴりうれしい。

 開いたトレイにゲーム・ディスクを収め,ゲームを開始。私は展示会で試遊した経験があるので,Kinectに関心を寄せているS記者に遊んでもらうことにした。

 ゲームはKinectに同梱されているアクション・ゲーム「Kinect Adventures」である。遊んだのは北米版だが,言語は日本語。Xbox 360の言語環境を日本語としているためだろうか。

 さっそくゲームに興じるS記者。なかなか良いスコア。続いて私が遊ぶ。すると,それまで静かだった編集部からは笑い声が。どうやらジャンプしたり,体を左右に動かしたりしている後ろ姿がおもしろいらしい…。急に興奮が冷める。

 それでは分解しますか。

続く