Home画面の左に表示されるメニュー
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YouTubeの視聴中に表示された日本向けの広告バナー
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「MeeGenius」で絵本の音声読み上げを行っているところ
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画面上部に表示される検索窓と検索結果
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「Ichiro」関連の動画が50個見つかった
「Ichiro」関連の動画が50個見つかった
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 日経エレクトロニクス分解班は,ソニーが開発したGoogle TV対応液晶テレビ「NSX-24GT1」を独自に入手した(Tech-On!の関連記事)。新しいタイプの製品ということもあり,内部構造の特徴を探るため,実際にテレビの開発に携わっている数名の技術者に協力を仰いだ。分解の前に,まずは使い勝手のチェックだ。

 Home画面の左には,お気に入りのサービスへのショートカットである「Bookmarks」や,プリインストールされたAndroidアプリケーションが入った「Application」,Google TVで標準で利用できるサービスを収めた「Spotlight」などのカテゴリが並ぶ。ただ,同じ項目が複数のカテゴリに格納されている場合もあり,どこから選択するかを迷う場面もあった。

 Spotlightにあるサービス群のUIは,テレビ用にカスタマイズされている。例えば,YouTubeではテレビ用の「YouTube Leanback」というインタフェースで動画が再生される。YouTubeを選択するとユーザーの閲覧履歴などに基づいて自動で動画が選択,再生される。

 動画再生中には広告バナーが表示されたが,驚くべきことに日本の広告だ。地域を認識して広告を表示しているらしい。惜しむらくは,Home画面でキーワード検索を行った場合,表示されるYouTubeコンテンツがパソコン向け画面であること。矢印ポインタがあるのでパソコンと同様に操作することは可能だが,作り込み不足は否めない。

 インターネット・サービスに関しては,地域制限のために日本から視聴できないものと視聴できるものが半々という印象。皆の注目を集めていたのが「MeeGenius」というオンライン絵本サービス。絵本の文章を読み上げてくれる。読み上げている個所は黄色でハイライトされる。「子供向けのサービスだが,大人の英語の勉強にもいいな」とある技術者はつぶやく。

 リモコンの検索ボタンを押すと画面上部に検索窓が表示される。キーワードを入力すると,即座に検索結果が表示される。キーワードに関連した動画やWebサイトへのリンクだ。「Ichiro」と入力すると,50個の動画が見つかった。さすがにパソコンと同等レベルの高性能なプロセサを搭載しているだけあって,一連の操作のレスポンスは速い。

 Google TVは基本的にAndroidなので,メニュー構成はユーザーが自由にカスタマイズできる。Homeメニュー自体もユーザーが変更可能だ。「子どもがいたずらでホーム画面を変えてしまう可能性もある。これではマニュアルが作れないな」との意見が技術者から上がった。「Setting」(設定)がアプリケーションの一つとして実装されているのもAndroidの流儀だが,テレビ技術者にとっては戸惑いが大きかったようだ。

その3に続く)