写真 左側の装置が「Bluetooth/無線LAN変換ルータ」
写真 左側の装置が「Bluetooth/無線LAN変換ルータ」
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 KDDIは2010年10月5~9日に幕張メッセで開催している「CEATEC JAPAN 2010」において,「Bluetooth/無線LAN変換ルータ」を参考展示している。この機器の狙いは,既存の携帯電話機をモバイル・ルータ化することだ。

 モバイル・ルータとは上流回線に3GやWiMAXなどの広域無線を持ち,ユーザー回線側インタフェースに無線LANを持つ装置。イー・モバイルのPocket WiFiが有名だ。モバイル・ルータを使う場合には,携帯電話機とは別の装置を用意し,データ通信回線用の契約をするのが一般的だ。

 Bluetooth/無線LAN変換ルータは,既存の携帯電話機のBluetooth機能を利用することで,現在の携帯電話回線契約のままでモバイル・ルータと同等の機能を利用できるようにする。具体的には,装置がBluetoothのDUN(dial-up networking)プロファイルを使って携帯電話機に接続して,これをモデムとして動作させてインターネットに接続する一方,無線LAN機器に対して無線LANのアクセスポイントとして働く。

 今回開発した機器の商用化は未定。また,「現時点でこの機器を販売した場合,パソコンと携帯電話をBluetoothで接続したのと同じパケット料金が適用される」(説明員)という。例えば,ダブル定額を適用した場合,月額最大で1万3650円になる。