図1 裸眼で3D映像がみられる56型液晶テレビの試作機
図1 裸眼で3D映像がみられる56型液晶テレビの試作機
[画像のクリックで拡大表示]
図2 裸眼で3D映像が見られる12型のノート・パソコンの試作機。2D映像と3映像を混在して表示できる
図2 裸眼で3D映像が見られる12型のノート・パソコンの試作機。2D映像と3映像を混在して表示できる
[画像のクリックで拡大表示]
図3 ノート・パソコンに搭載する液晶パネルの構造
図3 ノート・パソコンに搭載する液晶パネルの構造
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝は2010年10月4日,裸眼で3次元(3D)映像を見ることができる56型の液晶テレビと12型のノート・パソコンの試作機を披露した。2010年10月5~9日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2010」に出展する。

 56型の試作機は,同日に発表した20型と12型の裸眼対応の3Dテレビの技術を応用し,「40型以上の大型化に向けたもの」(東芝 執行役上席常務 ビジュアルプロダクツ社 社長の大角正明氏)である(Tech-On!の関連記事1)。製品化時期に関しては,「具体的なことはいえないが,ベストな時期に考えていきたい」(同氏)と言及するにとどまった。試作機の仕様については,「非公開」(同社の説明員)とする。

 12型の試作機は,部分的に通常の2次元(2D)映像を3D映像に変換できるのが特徴である。搭載する液晶パネルは,東芝が2010年5月に開催されたディスプレイ関連最大の国際学会「SID 2010」で披露したもの。液晶分子の傾き(配向)制御によって,屈折率の分布を変化できる「GRIN(gradient index)レンズ」の機能を持たせた液晶パネルと偏光を90度切り替えられる液晶パネル,表示用の液晶パネルの3枚で構成する(Tech-On!の関連記事2)。3D映像の表示は,「インテグラル・イメージング方式」に対応しており,視点数は9である。画素数は2D表示(全面)時が1400×1050,3D表示(全面)時が466×350。