図1 「H-FT012」を「DMC-GH2」に取り付けた状態
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図2 裏面。二つ光学系を確認できる
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図3 側面。厚さは20.5mmと薄い
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図4 photokinaの会場での展示の様子
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図5 今回発表した3本の交換レンズの概要
図5 今回発表した3本の交換レンズの概要
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 パナソニックは,ミラーレス・カメラ「LUMIX Gシリーズ」で3次元(3D)撮影を可能にする交換レンズ「H-FT012」を発売する(図1)。カメラ関連で世界最大級の展示会「photokina2010」で同社が開催した発表会で詳細を明かした( Tech-On! 関連記事1)。同社は,同年7月28日に開催した3D撮影対応のビデオ・カメラの発表会や,先日の「IFA2010」で試作品を披露していた( Tech-On! 関連記事2同3)。発売日は2010年10月29日。価格は2万6250円である。

 レンズ・マウント径内に二つの光学系を搭載し,一度に左右画像を同時に撮影することができるため,「異なる時刻に撮影した連写から3D画像を生成する方式に比べて,動く被写体を形状の歪みなく3Dで撮影できる」(同社)とする(図2~4)。

 焦点距離は35mmフィルム換算で65mm相当である。外形寸法は直径57mm×高さ20.5mm。重さは45g。3群4枚×2構成で小型・軽量に仕上げた。対応機種は,今のところ2機種のみ。H-FT012と同時に発表した「DMC-GH2」のほか,2010年4月に発売した「DMC-G2」をファームウエアの更新で対応させる。

 パナソニックはH-FT012のほか,二つの交換レンズを発表した(図5)。14mm(35mmフィルム換算で28mm)の広角レンズ「H-H014」は,いわゆる「パンケーキ・レンズ」で,開放F値は2.5。発売日は2010年10月8日で,価格は4万9875円である。「H-FS100300」は100~300mm(35mmフィルム換算で200mm~600mm)の望遠ズーム・レンズである。発売日は同年10月29日で,価格は8万850円である。

 以上の三つのレンズを発表したことで,Gシリーズ向けの交換レンズは計10本となった。さらにパナソニックは,発表会で今後発売する交換レンズについて計画を明かした。25mm(35mmフィルム換算で50mm)で開放F値が1.4と明るい単焦点レンズのほか,ズーム・レンズや広角レンズでも,さらに明るいレンズ開発しているという。