図1 登壇するSCEJの河野氏
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図2 PS3の台数の推移
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図3 PSPの台数の推移
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図4 Moveの説明スライド
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図5 Move対応タイトル数
図5 Move対応タイトル数
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図6 特別仕様のPSP「モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズモデル」
図6 特別仕様のPSP「モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズモデル」
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 ソニー・コンピュータエンタテインメントは(SCE)は, 2010年9月16日~19日(一般公開日は18~19日)に開催される世界最大級のゲームの展示会「東京ゲームショウ 2010」の展示ブース内で報道機関向け発表会を開催した。この中で,現在のゲーム事業の状況や今後の取り組みなどを明らかにした。

 講演の冒頭では,2010年6月末時点で,プレイステーション3(PS3)が全世界で3800万台,対応ソフトウエアが3億1000万本を突破したことを例に,「全世界で好評」(ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ) プレジデントの河野弘氏)と,アピールした(図1,図2)。日本国内では累計500万台を超えたという。ネットワーク・サービス「PlayStation Network(PSN)」のアカウント数も増加しており,日本国内では2010年春の時点で500万を超えたとする。PSPに関しては2010年6月末時点で,全世界で累計6200万台,対応ソフトウエアは累計で2億6000万本を突破した。日本国内では累計1500万台だという(図3)。

 発表会では,今後発売する新作ゲーム・ソフトの紹介のほか,PS3向けジェスチャー入力コントローラ「PlayStation Moveモーションコントローラ」と,3D対応機能をアピールした(Tech-On!関連記事)。Moveは,棒状のコントローラで,PS3用のカメラ「PlayStation Eye」と組み合わせてジェスチャー入力を実現する(図4)。

 Moveは単体での販売もあるが,MoveとPlayStation Eye,そして対応ゲームを同梱したセットを希望小売価格5980円(税込み)で2010年10月21日から日本で発売する。「かなり戦略的な値段。これで普及を促したい」(SCEJの河野氏)と,買い得感を強調していた。実際,同種の同梱セットを米国でも販売するが,こちらは99.99米ドル。同梱するゲーム・ソフトは異なるものの,日本版の方が安価である。

 国内で販売するMove対応ソフトウエアは,35タイトルである(発表資料1)。このうち,21タイトルを会場内で試遊できるという(図5)。

3D対応BD再生機が一気に500万台


 3D対応については,今後はゲームだけでなく,PS3のBlu-ray Discの再生でも可能にする。SCEJが2010年9月21日から配信するシステム・ソフトウエア「バージョン3.50」でのアップデートで対応させる(発表資料2)。当初は10月の予定だったが1カ月ほど前倒しした。今回のアップデートにより,日本国内では500万台の3D対応BD再生機が誕生することになる。これは「3D対応コンテンツの追い風となる」(SCEJの河野氏)

新色PS3やPSPが登場


 このほか,新たにラインナップするハードウエアも発表した。例えば,PS3では320GバイトのHDDを搭載した「クラシック・ホワイト」と呼ぶ色のモデルを,2010年10月21日に希望小売価格3万4980円(税込み)で販売する(発表資料3)。

 PSPでは,2010年12月1日発売予定の人気作「モンスターハンターポータブル 3rd」に合わせて,同ソフトをイメージした特別仕様のPSPを同日に希望小売価格1万9800円(税込み)で発売する(発表資料4)。同ソフトのプロデューサーであるカプコンの辻本良三氏が監修したもので,随所にこだわりを盛り込んだという(図6)。例えば,長時間駆動のために,内蔵2次電池の容量を2200mAhと従来モデルに比べて向上させた。これにより,動作時間が2倍近く長くなったという。

 ただし,電池サイズが大きくなったため,それに合わせて本体背面の形状を一部変更している。加えて,本体前面のスピーカー形状もゲームに登場するキャラクターの「肉球」風に変えている。アナログパッドはゲームでの操作性を高めるために形状を変更したという。

 このほか,ツートンカラーのPSPを2機種,2010年11月18日より販売を開始する(発表資料5)。

なお日経トレンディネットでは,東京ゲームショウ2010の速報サイトを開設しております。ご興味のある方はこちらへ