【EU PVSEC】ソーラーフロンティア,CIS系太陽電池で変換効率16.29%を達成
ソーラーフロンティアは,30cm角の基板上に形成したCIS系太陽電池で変換効率16.29%を達成した。同社が2010年3月に発表した16.0%を超えて「サブモジュールとしては世界最高効率」(同社)となる。アパーチャー・エリアは839cm2で,Jscは32.4mA/cm2,セル当たりのVocは688mV,FFは0.731である。
ソーラーフロンティアは今回,変換効率の向上に向けて光吸収層の厚さを増やすことを試みた。ただし,膜厚の増加に伴って抵抗が増えるという課題があった。そこで,光吸収層を形成する際の硫化工程を最適化することで,結晶品質を高めて抵抗の増加を抑えた。このほか,スクライビングで取り除く発電に寄与しない部分の面積を減らしたり,セル設計を最適化するなどの改善を加えている。
今回の手法をさらに改善すれば,サブモジュールで変換効率17%の実現は可能という。光吸収層をさらに厚くしたり,発電に寄与しない部分の面積をさらに削減したりするほか,光の反射や透過といった光の制御技術も最適化する。サブモジュールで17%を実現した後は,これらの技術を活用して2014年に変換効率15%の製品の実用化を目指す。
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