欧州でアプリ開発のコンテストを開催
欧州でアプリ開発のコンテストを開催
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ARを使ったスマートフォン向けゲーム・アプリの例
ARを使ったスマートフォン向けゲーム・アプリの例
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 韓国Samsung Electronics社が,インターネットを使って液晶テレビやBlu-ray Discプレーヤー,スマートフォンなどデジタル家電向けに配信するアプリケーション・ソフトウエア(アプリ)の開発支援を強化している。欧米や韓国でアプリ開発者向けの会議やアプリのコンテストを開催するほか,開発者に配布するソフトウエア開発キット(SDK)を充実させるなどパソコンやインターネット業界の手法を取り入れることで優れたアプリの開発者を発掘し,囲い込む狙いだ。

 2010年9月3日にドイツのベルリンで開幕した民生機器関連の展示会「IFA2010」では,ブース内でアプリ関連の展示に大きなスペースを割き,開発者へのアピールに力を入れている。Samsung社のアプリ配信サービスは「Samsung Apps」。既に液晶テレビやスマートフォンなどで提供を始めている。

 2010年9月にはSDKの1.8版の配布を始め,同10月にはドイツとフランス,英国の3カ国で開発者向け会議を開催する。その後,「Samsung Smart TV Challenge」と呼ぶテレビやBDプレーヤー向けアプリのコンテンストを開き,インターネットを使ったユーザーの投票などを経て,2011年2月に優秀な成績を納めたアプリ開発者を表彰する。賞金総額は50万ユーロ(1ユーロ=109円換算で5450万円)以上と高額だ。

 既に韓国では2010年7月にコンテストが終了し,米国では同8月にコンテストが始まっている。米国のコンテストの賞金総額も50万米ドル(1米ドル=84円換算で4200万円)と欧州とほぼ同じ水準。最優秀賞の賞金は20万ドル(同1680万円)である。