広告市場の要求に応えるデジタル・サイネージとは・・・,DisplaySearchのイベントから
市場調査企業の米DisplaySearch社は,2010年8月17〜19日の期間でFPD業界に関する三つのイベントを開催している。初日に注目される話題はデジタル・サイネージ市場に関するものであり,デジタル・サイネージ市場を長続きさせるためには広告市場の要求を満たす必要があることが議論された。例えば,米大手広告代理店Cambell-Ewald社,Director Media ServicesのTom Talbert氏は「他のメディアなら広告の双方向性や成果をトラッキングする機能が高まっているので,デジタル・サイネージ市場でもこうした動向を従うべき」と指摘した。
広告の双方向性を高めるために,今後,デジタル・サイネージ向けFPDにタッチ・スクリーン機能を備える動きが強まるという指摘が多かった。だが,広告市場でデジタル・サイネージの市場シェアをさらに高めるには,携帯電話機との連携も重要とする指摘もある。「屋外で活発に動く消費者は広告主にとって重要なターゲット。だから,デジタル・サイネージの技術は携帯電話機と身近な関係を持つべき」(英大手広告代理店Starcom Worldwide社,Media DirectorのJack Sullivan氏)。
米Panasonic Solutions Co.,Flat Panel Display,Vice PresidentのRick Albert氏の講演では,同社は今後,携帯電話機やSNS(social networking service)との連携機能を高めると述べた。同社,Display Solutions,Business Development ManagerのKarl DeManss氏によると,同社は現在,BluetoothによってFPDから消費者の携帯電話機に接続する機能を検証するパイロット・プロジェクトを実施しているという。このプロジェクトでは例えば,消費者が店舗に入るとBluetoothによって製品の割引券を携帯電話機に送信するというものを検討している。消費者がそれを受けたら,デジタル・サイネージのFPDに表示されたバー・コードを携帯電話機のカメラで撮影して,レジで店員に見せるというもの。このパイロット・プロジェクトでは,広告のターゲットを絞るために顔認識によって性別も見分ける技術などを利用している。
Intel社のSNS試験
米Intel Corp.,Embedded & Communications Group,DirectorのJose Avalos氏は,同社では既にデジタル・サイネージに向けたSNS機能の試験を実行しているとした。例えば,この試験ではサングラスを売る店舗において,消費者がいくつのサングラスを掛けている写真を,デジタル・サイネージのFPDに備え付けたカメラから撮影する。この写真をSNSを通して友人を送り,どちらのサングラスを似合うのかを尋ねるというもの。「これで店舗の売り上げをかなり高めることができた」(同氏)と,効果の高さを強調した。














