3D映像対応のBlu-ray Disc(BD)レコーダーと,液晶テレビの間を無線で接続した
3D映像対応のBlu-ray Disc(BD)レコーダーと,液晶テレビの間を無線で接続した
[画像のクリックで拡大表示]
テレビに接続された受信側のボード
テレビに接続された受信側のボード
[画像のクリックで拡大表示]
アダプタ製品の筐体パッケージは完成済みという
アダプタ製品の筐体パッケージは完成済みという
[画像のクリックで拡大表示]

 イスラエルAMIMON Inc.は,5GHz帯を用いた高速無線規格「WHDI(wireless high-definition interface)」を使って,3DのHD映像を無線伝送するシステムを試作した。1080pで24フレーム/秒のコンテンツを,5GHz帯で伝送した。3D映像対応のBlu-ray Disc(BD)レコーダーと,液晶テレビの間を無線で接続するアダプタ機器への適用を目指す。

 試作したシステムは,信号の送信側のボードと,受信側のボードで構成する。3D映像対応のBDレコーダーに,HDMI経由で送信側のボードを接続し,無線で信号を送った。受信側のボードには,HDMI経由で液晶テレビが接続されており,受信した映像信号を再生した。各ボードには,AMIMON社のデジタル・ベースバンドLSIと,RFトランシーバICが実装されている。AMIMON社のWHDIの伝送システムは,無線LANと同様に5GHz帯を使いながら,最大3Gビット/秒の速度でデータを伝送できるという。

 AMIMON社は,3D映像の伝送を実現できる無線アダプタのリファレンス・デザインを作製済みである。台湾のODM企業に作製を依頼したもので,筐体外部のロゴ・デザインなどを用意すれば,すぐにも発売できる状況にあるという。AMIMON社はこのリファレンス・デザインを国内の周辺機器メーカーに持ち込んで,採用を働きかけているとしている。