LSIの基本素子であるCMOSトランジスタは,微細化の限界が長く指摘されてきたが,まだまだ終焉を迎えそうにはない。ファウンドリー最大手の台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.(TSMC)が今夏に着工する新工場は,7nm世代までの量産対応を視野に入れたものという。TSMCは半導体業界で唯一,20nm世代の量産時期を具体的に明言する(2012年下期を予定)など,微細化競争における存在感を高めている。ただし,微細化競争の不動のトップは,依然として米Intel Corp.である。2年おきにCMOSの技術世代を進めるIntel社のロードマップに従えば,同社は22nm世代の量産を2011年下期に始める見通しだ。CMOS技術の観点からは,22~20nm世代は各社とも32~28nm世代の延長技術,すなわち高誘電率(high-k)ゲート絶縁膜/メタル・ゲートを使う平面型(プレーナ)CMOSで対応する公算が大きい。それでは,15nm世代以降のCMOS技術はどのようなものになるのか。Intel社で最先端のCMOSプロセス技術の開発を担うKelin J. Kuhn氏(Intel Fellow,Director of Advanced Device Technology,Portland Technology Development)に聞いた。同氏は最近では90nm,45nm,22nm,15nmのプロセス開発を主導し,現在担当している最先端のプロセスは,11nm世代であるという。

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