ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のディビジョンカンパニーとして国内向けゲーム事業を担当するソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は,160GB,あるいは320GBのHDDを搭載した「プレイステーション 3(PS3)」(CECH-2500シリーズ)を,2010年7月29日(木)より発売する(発表資料1)。希望小売価格はそれぞれ2万9980円(税込)と3万4980円(税込)。現行機種(CECH-2100Aシリーズ)のHDDの容量は120Gバイトだった。新モデルの発売に先立ち,この現行品を同年7月7日よりオープン価格に変更する。

 160Gバイト品には,本体色がチャコール・ブラックの品種に加え,新色の「クラシック・ホワイト」も用意した。また,PS3向け地上デジタル放送用視聴・録画キット「torne(トルネ)」と160Gバイト品(本体色はチャコール・ブラック)を同梱した「地デジレコーダーパック」を,希望小売価格3万6980円(税込)で,限定数販売する予定である。

 HDDの記録容量を拡大することでtorneを利用したテレビ番組の録画や,「PlayStation Network(PSN)」を通じたネットワーク・サービスへの対応を強化する考え。torneは,「3倍録画モード」に対応するなど,2010年6月29日に機能アップデートを開始したばかり(Tech-On!関連記事)。

 一方,2010年5月には日本国内のPSNのアカウント数は500万を突破したという。2010年6月29日には,PSN向けの定額制サービス「PlayStation Plus」を新たに開始した(発表資料2)。

 このほか,2010年6月に発表したPS3用の「サラウンドサウンドシステム」を同年9月30日より発売することを正式に発表した(発表資料3)。希望小売価格は1万9800円(税込)である。サブウーファーを内蔵しており,前面に配置したスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現できるという。開発にあたっては,ソニーの音響技術を応用している。