NTTぷらら,パナソニック,阪神タイガース,および毎日放送の4社は2010年7月1日,NTTぷららの映像配信サービス「ひかりTV」において,プロ野球公式戦を3次元(3D)映像でライブ中継すると発表した。ひかりTVの加入者であれば追加料金なしで視聴できるという。

 今回,3Dライブ中継するのは,7月8日に阪神甲子園球場で行われる阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズ戦。3D映像は,パナソニック ネットワークサービシズの統括の下で,阪神タイガースや毎日放送などが制作。パナソニック製の3Dカメラ・レコーダの映像に加えて,ビデオテックの2D-3D変換技術を用いて2D映像を3D映像に変換した映像も織り交ぜ,独自の実況と共に配信する(関連記事)。

 3D映像配信の方式には,左目用と右目用の映像2フレームをそれぞれ水平方向に圧縮して1フレームとして送出するサイド・バイ・サイド(SBS)を用いる。SBSのエンコード技術はアスナが提供する。現在発売されている「3Dテレビ」のほとんどで視聴できる見通しだが,NTTぷらら自身は,パナソニックとソニーの製品を対応機種として挙げている。

 NTTぷららは2010年6月から3D映像作品のVOD(video on demand)配信を開始している。例えば,「全仏オープンテニス2010」,ファッション・ショーの「Girls Award 2010」,「ポケモン 3Dアドベンチャー」シリーズなどを配信している。7月下旬以降には,今回のプロ野球の試合の3D映像もVODで配信する予定である。