フィリップス,電池不要の無線スイッチで駆動するLED照明用電源モジュールなど,最新照明製品を披露
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,電池不要の無線スイッチで明るさを制御できるLED照明器具用電源モジュールや,電源回路を内蔵かつ光源部分を交換可能なLED照明モジュールなど同社の最新製品を,同社のプライベート展示会で披露した。
電池不要の無線スイッチを用いる電源モジュールは,2.4GHz帯の無線規格IEEE802.15.4に対応。スイッチを押す動作による振動で発電するデバイスを搭載しており,このデバイスによる電力を使って無線チップを起動し,電源モジュールにスイッチ動作を伝える。デモンストレーションでは,LED照明器具の点灯/消灯と,LED照明器具の調光(ゆっくりと明るさを変更させる)の2種類を見せた(図1)。ダウンライトやスポットライトへの展開を想定しているという。個々のスイッチは,特定のLED照明器具につながる電源モジュールとペアリングしているので,所望の器具の制御ができる。これまで,赤外線を使った無線伝送はあったが,今回のような無線通信の方が器具設計上の自由度が高いという。スイッチ側で赤外線を放射する部分を筐体表面に設ける必要がなく,LED照明器具側では受光部を筐体表面に設置しなくても済む。
無線通信機能を盛り込む際,ミツミ電機と協力した。無線スイッチの寿命は6万回,外形寸法は40mm×40mm×15mm。スイッチを垂直に押すタイプと水平に押すタイプの2種類を用意する(図2)。プロトコルはZigBee Green Powerに準拠しているという。
電源内蔵でLED照明の設置自由度を高める
AC-DC変換の電源回路を内蔵するLED照明モジュールは,ダウンライトなどに向けたもの。光束は1100lmであり,色温度3000K,3500K,4000Kを用意する。消費電力は,それぞれ22W,20W,19W。平均演色評価数(Ra)は80。2010年夏ごろに発売する予定である。電源モジュールを別付けで設置する必要がなくなる。筐体の大きさは,直径69.7mm,高さ40.25mm。LED照明モジュールは,天井などに配置する台座に取り付けて使う(図3)。同モジュールが劣化したときには,台座から取り外して新しいモジュールと交換できる。
電源回路が大きいとモジュール内に格納できなくなるため,まずは光束1100lmにとどめたという。フィリップスは今後,筐体の大きさを変えずに,より大きな電力を取り扱える電源回路を格納できるようにして,1100lmを超える光束の製品を展開していきたい考えである。なお,LED照明モジュールの寿命は2万5000時間と,電源回路を内蔵しないLED照明モジュールに比べると見劣りしてしまう。これはLEDよりも寿命が短い電源回路を内蔵しているので,モジュールの寿命がLEDではなく電源回路で決まっているためである。
モジュール内のLEDの配置は,フィリップスが「リモートフォスファー・テクノロジー」と呼ぶ技術を使う。これは,青色LEDパッケージをモジュール内に複数個配置し,その青色光をモジュール表面に設けた黄色蛍光体を含む拡散板によって一括して白色光に換えるというもの(図4)。LEDパッケージの輝度や色味のバラつきの影響が軽減されるという(図5)。
同社は,ダウンライトなどでリモートフォスファー・テクノロジーの採用品を拡充している。青色LEDパッケージのみを用いて拡散板で白色光を得るほか,青色LEDパッケージと赤色LEDパッケージを用いて赤みを増した白色光を得られるようにする,RGBおよび白色の4種類のLEDパッケージを組み合わせて色味を大きく変えられるようにする,といった製品がある。モジュールに格納するLEDは,米Philips Lumileds Lighting Co.の小型高出力LED「Rebel」を用いる。












