米iSuppliは米国時間2010年6月28日、米Appleの新しい携帯電話「iPhone 4」を分解して調査した原価分析結果を発表した。それによると、米国での希望小売価格199ドルの16Gバイトモデルは、部品原価が推定187.51ドルだった。

 最も高価な部品は韓国LG製の3.5インチディスプレイで、部品原価全体の15.2%を占める28.50ドル。解像度は960×640ピクセルで前機種「iPhone 3GS」より4倍向上した。

 次いで高価だったのは韓国Samsung ElectronicsによるNAND型フラッシュメモリーの27.00ドル(部品原価全体の14.4%)。iSuppliが分解した製品はSamsung製を搭載していたが、他のベンダーからも調達している可能性がある。

 Appleが開発し、Samsungが製造した「A4」プロセッサは10.75ドル。DRAMメモリーもSamsung製で13.80ドル。3軸ジャイロスコープは伊仏合弁のSTMicroelectronicsが供給していると見られ、2.60ドル。

 iSuppliが昨年iPhone 3GSを分析した調査では、部品原価が172.46ドルで、製造費用も含めた原価見積もりを178.96ドルと推計した(関連記事:「iPhone 3G S」の16GBモデル,コストは178.96ドル---iSuppli調べ)、「iPhone 3G」の部品原価は166.31ドル、初代iPhoneは217.73ドルだった。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]