BMW社、「MINI E」のベルリンでの実証試験における結果を公表
ドイツBMW社は、電気自動車「MINI E」のベルリンでの初期実証試験の結果を公表した。同社の日本法人ビー・エム・ダブリューが東京ビッグサイトで開催しているイベント「BMW Group Mobility of the Future-Innovation Days in Japan 2010」の報道陣向け発表会で明らかにした。
MINI Eの実証試験は2013年に量産を予定している大都市圏向け電気自動車「Megacity Vehicle」開発のためにユーザーの使い方を調査することが目的。再生可能エネルギの利用や潜在市場、乗り換えのシナリオ、ユーザーの行動、ユーザーの受容性、インフラの条件、長所や短所といった点について調べている。
MINI Eを600台生産し、米国で450台、英国で40台、ドイツで65台の実証試験を実施している。このうち、今回発表したのはベルリンでの初期の試験の結果である。ベルリンでは個人向けに40台、フリート向けに10台を提供したが、このうち個人向けの結果を、通常車の「116i」18台、「MINI Cooper」22台と比較した。
まず実証試験に申し込んだユーザーのプロフィールでは、年齢が35才以上の男性が多く、教育水準が高く収入は平均以上、新技術を好む傾向があった。使い方としては、セカンドカーもしくは日常の足という用途が多い。当初予想された最大の短所は航続距離の短さであった。MINI Eは容量35kWhの「18650型」Liイオン2次電池を搭載し、実用的な航続距離は180kmと、ガソリン車に比べて大幅に短い。しかし、実際の試験結果では1日の平均走行距離は37.8kmであり、これは2008年におけるドイツの都市部の1日の平均走行距離36kmと大きく変わらない。通常の車両では116iが42km、MINI Cooperが43.5kmとMINI Eよりは長いものの、実用上では電気自動車でも十分という結果となった。
ユーザーが望む航続距離は100km未満では不十分としており、200kmで十分、250kmで最適という調査結果が明らかになった。今回のMINI Eに対しては90%以上のユーザーが航続距離は十分と回答している。
充電については、80%のユーザーが5時間以上かけており、公共の充電施設などで短時間に充電するというケースは少なかった。これによって急速充電施設などのインフラを十分に整備しなくとも家庭に充電施設があれば日常の使用には困らないとみている。
MINI Eの場合、電池を搭載するため後席をつぶして2人乗りとなっているが、Megacity Vehicleでは室内の居住性を高めるため、こうしたレイアウトを改善する。さらに航続距離をわずかに伸ばせば、大都市のユーザーのニーズを満たせると考えている。












